屋根材より大事?実は家を守っているのは“見えない防水シート”です
更新:2026.06.29
青森県弘前市で屋根・外壁塗装工事・を行っている、築舘塗装(合同会社シェイド)の代表です。
当社は塗装工事のイメージが強いかもしれませんが、実は近年、屋根の葺き替え工事や板金工事のご相談も数多くいただいております。
現地調査へ伺うと、
「トタンを交換した方がいいですか?」
「下地材はそのまま使えますか?」
といったご質問をいただくことがあります。
また、
「雨漏りしているのですが、トタンを交換すれば直りますか?」
というご質問をよくいただきます。
もちろん屋根材選びも大切です。
ですが数十年、雪国の屋根を見続けてきた職人として、本当に重要だと思っている部分があります。
それが、
アスファルトルーフィング(防水シート)
です。

実は屋根工事において、
屋根材よりもルーフィングの方が重要だと言っても過言ではありません。
アスファルトルーフィングとは?
ルーフィングとは、屋根材の下に敷かれている防水シートのことです。
完成すると見えなくなるため、多くのお客様は存在すら知りません。
ですが私たち職人は、
「家を雨漏りから守る最後の砦」
だと考えています。

どれだけ高価な屋根材を使っても、強風を伴う雨や吹雪、雪解け水などによって、わずかな水分が屋根材の下へ入り込むことがあります。
その時に建物内部への侵入を防いでいるのがルーフィングです。

雪国では特に重要です
弘前市は全国でも有数の豪雪地帯です。
冬になると、
・大量の積雪
・雪解け水
・凍結と融解の繰り返し
・すがま漏れ
など、屋根には大きな負担がかかります。
特に雪国特有の「すがま漏れ」は非常に厄介です。
溶けた雪が再び凍ることで水の流れが止まり、行き場を失った水が屋根内部へ侵入しようとします。
そんな時でも家を守る最後の防水層となるのがルーフィングなのです。

「釘で穴を開けるのに大丈夫なの?」
お客様からよくいただく質問があります。
「防水シートなのに、釘やタッカーで穴を開けてしまったら意味がないんじゃないですか?」
確かにそう思いますよね。
ですが実際は、雨漏りしないような構造になっています。
アスファルトルーフィングは柔軟性があるため、釘やタッカーを打つと、その周囲がしっかり密着します。
さらにルーフィングは決められた重ね幅で施工され、その上から屋根材も施工されます。
そのため、仮に水が釘の位置まで到達したとしても、そのまま建物内部へ侵入していくことはありません。
水はルーフィングの表面を流れながら軒先へ排出される仕組みになっています。

つまり、
「穴が開いているのに雨漏りしない」のではなく、雨水が内部へ侵入できない構造になっている。
というのが正しい考え方です。
もし釘穴だけで簡単に雨漏りするのであれば、日本中の屋根は雨漏りだらけになってしまいます。
見えない部分こそ大切です
お客様はどうしても、
・ガルバリウム鋼板
・屋根の色
に目が向きがちです。
もちろんそれも大切です。
ですが私たち職人が本当に重要だと考えているのは、
完成すると見えなくなる部分です。
見えない部分ほど丁寧に施工することを大切にしています。
どんなルーフィングを使い、どのように施工するか。
そこが非常に重要になります。
