「まだ錆びていないから錆止めはいらない」は本当でしょうか??
更新:2026.08.07
弘前市で屋根塗装・外壁塗装を行っている、築舘塗装(合同会社シェイド)の代表です。
現地調査の際、
「新築から10年くらいだし、まだ錆びていないから錆止めは必要ないですよね?」
というご質問をいただくことがあります。
しかし、この考え方は大きな間違いです。
なぜなら、錆止めは単純に錆を止めるためだけに塗るものではないからです。
確かに新築から10年前後の屋根であれば、目立った錆が発生していないこともあります。
ですが、屋根塗装で本当に大切なのは「今錆びているかどうか」ではありません。
実は錆止めには、錆の進行を抑える役割だけでなく、上塗り塗料との密着を高めるプライマー(接着剤)の役割があります。

最初の塗り替えは、
「錆びていないから錆止めはいらない」
ではなく、
「上塗りとの密着をよくするために錆止めが必要」
という考え方が正しいです。
私は24年以上この仕事をしていますが、補修工事や現地調査で様々な屋根を見てきました。
その中で時々見かけるのが、塗膜がパリパリと剥がれている屋根です。
まるで日焼けした皮がめくれるように、上塗りだけが剥がれてしまっています。

もちろん原因は一つではありません。
しかし、錆止めや下地処理が適切に行われていないことが原因になっているケースも少なくありません。
そうした屋根を見るたびに、
「本当にこれがプロの仕事だったのだろうか」
と考えさせられます。
塗装工事は完成直後では違いが分かりません。
塗った直後はどの会社も綺麗に見えます。
しかし5年後、10年後になると差が出てきます。
私はよく、
「高級な塗料を使うことよりも、下地処理の方が大切です」
とお話ししています。
どれだけ性能の高い無機塗料を塗っても、下地との密着が悪ければ本来の性能は発揮できません。
だからこそ当社では、
ケレン作業で旧塗膜や劣化部分を除去し、
日本ペイントのハイポンファインプライマーⅡなどの錆止めを必ず塗装し、
その上で上塗りを行っています。
見えなくなる工程だからこそ手を抜いてはいけない。
私はそう考えています。
屋根塗装をご検討中の方は、ぜひ見積書の内容も確認してみてください。
「何の塗料を塗るのか」だけではなく、
「どんな下地処理を行うのか」
「錆止めは入っているのか」
屋根塗装は塗料選びも大切ですが、それ以上に見えない部分の施工品質が重要です。
完成した時には見えなくなる工程こそ大切にしながら、一棟一棟丁寧に施工していきたいと思います。
