ガルバリウム鋼板は本当に錆びない??実は錆びにくいだけなんです。
更新:2026.09.14
青森県弘前市で屋根・外壁塗装を行っている築舘塗装 合同会社シェイドです。
現地調査をしていると、お客様から
「ガルバリウム鋼板でも塗装は必要ですか?」
というご質問をいただきました。
確かにガルバリウム鋼板は非常に耐久性が高く、現在では屋根や外壁に広く採用されている人気の建材です。
しかし、「ガルバリウム鋼板は錆びない」というのは実は大きな誤解です。
正しくは「非常に錆びにくい建材」なのです。
今回は、ガルバリウム鋼板がなぜ錆びにくいのか、そして長持ちさせるために知っておきたいポイントをご紹介します。
ガルバリウム鋼板の中身は鉄
ガルバリウム鋼板の中心部分は「鋼板」、つまり鉄です。
鉄は水と酸素がある環境では必ず錆びます。
もし鉄板をそのまま屋根材として使えば、雨や雪にさらされるたびに赤錆が発生し、やがて穴が開いてしまいます。
そこで鉄を守るために施されているのが、特殊な合金メッキです。
3つの金属が鉄を守っている
ガルバリウム鋼板の表面には、
- アルミニウム 約55%
- 亜鉛 約43.4%
- シリコン 約1.6%
という特殊な合金メッキが施されています。
この3つの金属が、それぞれ異なる役割を果たしています。

アルミニウムは空気に触れることで表面に酸化皮膜という薄い膜を作り、雨や酸素から鉄を守ります。
そして最も重要なのが亜鉛です。
亜鉛には「犠牲防食」という性質があります。
例えば屋根に傷が付いて鉄が露出した場合、普通の鉄板ならその部分から赤錆が発生します。

しかしガルバリウム鋼板では、鉄より先に亜鉛が腐食し、自分を犠牲にすることで鉄を守ってくれるのです。
さらにシリコンはアルミニウムと亜鉛をしっかり結び付け、メッキ層を安定させる役割を果たしています。
この3つが組み合わさることで、高い耐久性を実現しています。
だからといって一生錆びないわけではありません
ガルバリウム鋼板は非常に優れた建材ですが、永久に錆びないわけではありません。
メッキ層は年月とともに少しずつ消耗していきます。
特に注意したいのが、
- 海沿いの塩害
- 酸性雨
- 工場地帯の排気ガス
- 落ち葉や土が長期間たまる場所
- 水が溜まりやすい部分
このような環境ではメッキの劣化が早く進みます。
また、銅製の雨樋や銅板がガルバリウム鋼板と接触すると、「電食(異種金属接触腐食)」という現象が起こり、腐食が急速に進んでしまうこともあります。
メンテナンスのタイミングが重要です
現地調査では、
「ガルバリウムだからまだ大丈夫」
と思っていた屋根でも、実際にはメッキ層が傷み始め、部分的に赤錆が発生しているケースをよく見かけます。
赤錆が広がってしまうと、塗装だけでは補修できず、部分交換や屋根の葺き替えが必要になることもあります。
つまり、ガルバリウム鋼板は錆びてからではなく、錆びる前にメンテナンスすることが最も重要なのです。
築舘塗装は「塗る前の診断」を大切にしています
「ガルバリウムだから塗装しましょう」と簡単には判断しません。
現地調査では、
- メッキ層が残っているか
- 赤錆が発生していないか
- 水が溜まりやすい場所はないか
- 板金や固定部分に劣化はないか
などを細かく確認し、本当に塗装で長持ちする状態なのかを見極めています。
塗装で十分な場合は塗装をご提案し、傷みが進んでいる場合は部分交換や葺き替えをご提案することもあります。
「塗る会社」ではなく、「家を診断する会社」。
それが築舘塗装の考え方です。
