サビが進行した屋根に葺き替えをおすすめする理由
更新:2026.10.02
「この屋根でも塗装すればまだ5年、10年は持ちますよ。」
このような説明を受けたというお客様からご相談をいただきました。
もちろん、本当に塗装で十分長持ちできる屋根もあります。
しかし、写真のようにサビが大きく進行している屋根の場合、本当に塗装だけで大丈夫なのかは、見た目だけでは判断できません。

一般的なトタン屋根の厚みは約0.35mmほどしかありません。

これはコピー用紙を数枚重ねた程度の非常に薄い鋼板です。
サビは鉄そのものを少しずつ腐食させるため、一度失われた厚みを塗装で元に戻すことはできません。
つまり、どれだけ高性能な塗料を塗っても、腐食して薄くなった鉄板が新品の強度に戻ることはないのです。
だからこそ私たちは、
「塗れるかどうか」
ではなく、
「塗って本当に長持ちする状態なのか」
を一番大切にしています。
サビは表面だけとは限りません
屋根に発生したサビは、最初は表面だけの赤サビです。
この段階であれば、適切なケレン作業と防錆処理を行うことで、塗装による保護が期待できます。

しかし、長年放置されたサビは鉄そのものを腐食させます。
板金は少しずつ薄くなり、本来の強度を失っていきます。
塗装は鉄を保護することはできますが、腐食して失われた鉄を元に戻すことはできません。
見えない場所で腐食が進んでいることもあります
特に屋根の重なり部分(ハゼ)や、水が溜まりやすい部分では、表面からは見えない内部まで腐食が進行しているケースがあります。
一見すると「まだ塗れそう」に見える屋根でも、
- 板金が極端に薄くなっている
- 小さな穴が開いている
- 裏側までサビが進行している
ということも珍しくありません。
この状態で塗装をしても、数年後に穴あきや雨漏りが発生する可能性があります。
私たちが葺き替えをおすすめする理由

私たちが葺き替えをおすすめするのは、工事金額を上げたいからではありません。
もし塗装だけをご提案し、数年後に穴あきや雨漏りが発生してしまえば、
「塗装すれば大丈夫と言われたのに…」
と、お客様は大きな後悔をしてしまいます。
私たちは、そのような工事はしたくありません。
目先の工事を受注することよりも、
5年後、10年後も安心して暮らせること。
それがお客様にとって本当に価値のある工事だと考えています。
だからこそ、塗装で十分長持ちできる屋根であれば塗装をご提案します。
しかし、塗装では長く安心して住み続けることが難しいと判断した場合は、葺き替えやカバー工法をご提案しています。
他社で
「まだ塗装で大丈夫ですよ。」
と言われた場合でも、不安がある方はお気軽にご相談ください。
私たちは他社の提案を否定したいわけではありません。
ただ、屋根は見た目だけでは判断できないからこそ、一度しっかりと診断することが大切だと考えています。
- 板金の腐食状況
- サビの進行具合
- 雨漏りのリスク
- 本当に塗装で長持ちする状態なのか
を一つひとつ確認したうえで、お客様にとって最適な工事をご提案いたします。
無理に工事をおすすめすることはありません。
私たちは、住まいを正しく診断し、本当に必要な工事をご提案する会社でありたいと考えています。
